2012年、ソーシャルメディアに関する10大予想
ソーシャルメディアは2012年に入り、私たちの生活に欠かせなくなってきています。wildfireが出したレポート「Wildfire 2012 Social Marketing Trend Forecast」では、10の予想から今後のソーシャルメディアについて読み解いています。今回は、その予想を中心に、日本のソーシャルメディアがどうなるかを考えていきたいと思います。
予想1:2011年は成長の年だとしたら、2012年はこれまで培ったファン基盤を活性化させるエンゲージメントの一年になるだろう
レポート内ではソーシャルメディアに求めるのは「ブランドへの関心を呼ぶ」と88%のマーケターが答えた、ということです。これまでは日本でも、ファン数やフォロアー数などに注目が集まるケースが目立ちました。しかし、Facebookではエッジランクが変わってファンになってもらっても、継続的に発信している情報が必ずしもユーザーに届いているとは言い切れなくなっています。投稿の中身が問われる時代は確実に近づいています。
予想2:ソーシャルを他のビジネスから遠く離すのでなく、あらゆるチャネルに組み込んで考えるようになる
報告書内にはソーシャルメディアに関する予算が米国でも増える傾向があることを示していますが、日本でもソーシャルメディア関連の予算は増えているようです(参考リンク:http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120113_504406.html )
とはいえソーシャルメディアは数あるチャネルの一つ。過剰な期待は禁物です。ユーザーが成熟し、多くの知識を得ていることを踏まえても上記の「しっかりとした戦略」の部分が重要に鳴るのではないでしょうか。
予想3:2012年、企業は商品などのキャンペーンで、ソーシャルメディアを全体に統合していくだろう
西友が展開するさげリクⅡは、主体はtwitterですがTVCMなどを使ってキャンペーンを展開しています(参考リンク:http://www.sageriku.com/?cid=cojp_001 )。これは一例ですが「やりたいこと」を明確にして、必要なメディアから消費者へ訴えかける手法は増加していくでしょう。
予想4:ソーシャルメディアに携わるマーケターは、Eメールやロイヤルティといった分野のマーケティングから知恵を拝借していく
いわゆるダイレクト・マーケティングでは顧客との接点をひんぱんに持ち、関係をはぐくんできた。ソーシャルメディアの根本にあるのは、顧客との対話です。これまで長い時間をかけて顧客との関係性を築いてきた先達に学ぶことは、ソーシャルが成熟してきた今後、ますます肝心になるのではないでしょうか。
予想5:どれだけ最終損益に対して影響があるのかを決定するため、より良い効果測定(のツール)や指標の標準化が進むだろう
これまで多くの企業がブランディングなど数字に表れない部分への投資として、ソーシャルメディアを活用してきました。しかし、状況は変わりつつあります。ユーザーローカルがソーシャルメディア解析・管理ツールの「social insight」(紹介記事:http://web-tan.forum.impressrd.jp/n/2012/01/26/121 )をリリースするなど、日本でもソーシャルメディアに対する効果測定を求める声が高まっています。
予想6:企業は本当に必要な情報・価値を提供していく必要がある
予想7:キュレーションに価値が出てくる
wildfireのレポートでは企業のFacebookページに対して「投稿が多すぎる」「内容が退屈」という不満が上位を占めていることがわかります。Facebookでは新しいエッジランクで、エンゲージメントの低い投稿は表示されなくなっています。他のソーシャルメディアを見ても、サービスへの理解が深まるにつれて不必要な情報はユーザー自ら排除していくでしょう。キャンペーンからブログまで、相手を満足させるようなコンテンツを作りこむことが求められるようになるのではないでしょうか。
予想8:モバイル機器を使ったアクセスが重要になる
約3億5000万人のユーザーが1か月に1度、モバイル機器からSNSにアクセスする。おおざっぱに言ってユーザーは半分がブラウザ経由で、もう半分がアプリを経由してSNSへアクセスしています。(wildfire調べ)。しかも、これはまだ序章です。
これは多くのメディアで取り上げられ、すでに常識と言っても過言ではありません。日本では2014年度末にスマホ利用者が全ての携帯ユーザーの半数を超えるという予測もあります(参考リンク:http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1107/08/news049.html )。様々なアプリを利用することが可能なスマホは、ソーシャルメディアとの相性もバッチリ。foursquereやinstgramといったスマートフォンならではのSNSが流行しているように、これからのソーシャルメディアはスマホと切っても切り離せない関係になるでしょう。
予想9:ファンの数よりもエンゲージメント
Facebookの様々な新施策は「共有」というキーワードに貫かれています。タイムラインでは自分の歴史をさらけだし、ティッカーで友人がどんなアプリを使って何をしているのかが逐一伝わる。他のソーシャルメディアにも共通する「セレンディピティ」という言葉に代表されるように、自分の周りで起きている出来事や情報を共有していく流れは続きそうです。
一方で「Facebookのファンは1%しか、エンゲージメントしていない」という衝撃的な見出しのレポートもあります。(参考リンク:http://adage.com/article/digital/study-1-facebook-fans-engage-brands/232351/ )。数字の真偽はともあれ、いかに顧客との関係を築くのが難しいか、ということですね。
予想10:ソーシャルメディアで成功する企業は、明確なカスタマーサービスの戦略を持つ
62%のユーザーが、ソーシャルメディアをカスタマーサービスとして利用されたと、wildfireの報告書では伝えられています。日本でもソーシャルメディア上の炎上は、ネットで何度も話題になりました。広く普及し、ユーザーの成熟度も上がっている状況だからこそ、リスクを減らした運用が求められるようになりますね。
wildfireのレポートでは、最後に10の予想をわかりやすい表にまとめています。
これまでソーシャルメディアは「新たな仕組み」でしたが、今後は「あって当たり前」という状況になっていくでしょう。果たしてそうなったとき、何ができるか。新たな使い方や価値を、積極的に見つけていきたいですね。
最近の投稿
- ソーシャルメディアはショッピングの形を変えるのか
- 「失敗の本質」から学ぶソーシャルメディア活用
- ソーシャルメディアとロンドン五輪
- ソーシャルメディアに関する5つのtips(最新調査より)
- なぜソーシャルメディアではビジュアルが大事になるのか
人気記事
- 企業がFacebookページ作成に着手するにあたり、参考になる20の成功例(海外編)
- Facebookファンページのファンを増やす21の方法
- あなたのFacebookファンページをカスタマイズする12の最善策
- Facebookプロモーションであなたが知っておくべきこと。
- 【インタビュー】丸亀製麺 末広栄二さん(元加ト吉 中の人)
- 【レポート】実装されたばかりのFacebookクエスチョンを試してみました。
- Facebookファンページに素早くランディングタブを構築できる3つの方法について
- 10のTOP Facebookファンページが成功しているワケ
- 【第1回】Facebookによるフェイスブックマーケティング最強実践ガイド
- 必見!B to B企業がFacebookを活用する6つの方法

jo hattori




